No.1
2019.03.23
現在、リフォームとリノベーションの言葉の使い分けは非常に曖昧になり明確な線引きはされにくくなってきています。
『一般社団法人 リノベーション住宅推進協議会』では、以下のように定義・分類しています。
・リフォーム『元に戻す』 現状回復のための修繕・営繕・不具合箇所への部分的な対処
Etc.外装の塗り直し、キッチンの設備の変更、壁紙の張替
・リノベーション『つくり変える』 機能、価値の再生のための改修、その家での暮らし全体に対処した包括的な改修
Etc.耐震化、間取り変更
簡潔にすると2つの言葉の間には、主に「工事の規模」と「住まいの性能」の2つの違いがあります。
設備の変更や修繕など、システムキッチンやユニットバスの入れ替えや壁紙の張り替え程度の比較的小規模な工事は『リフォーム』に分類されます
新築の時と同等か以下の性能になる工事は「リフォーム」に分類されます。一方、新築の時以上の性能になる工事は「リノベーション」に分類されます。
住宅にオフィススペースを設けたり、オフィスビルを住宅用に改修する等、用途の変更が伴うリノベーションのこと を「コンバージョン(変換、転換)」と言われることもあります。日本でも少子化で廃校になった学校がオフィスや福祉施設となったり、オフィスビルが供給過剰となっている地域で多くの空室が発生し、その対策としてマンションとするコンバージョンが見受けれます。
よくハウスメーカーなどでは小規模な工事をメンテナンス工事、大きな工事をリフォーム工事と言ったりしますが、英語の語源ではリフォーム工事とリノベーション工事とするのが正しいです。