先日、竣工した別荘にて完成時に雨漏りがあったのでその調査方法と原因についてお知らせします。
建物は木造の在来工法です。
屋根は立平葺き、外壁は板張りとなっています。
今の一般的な建物となります。
どこから雨が漏ってたの?

窓の木枠の部分からポタポタと水滴が落ちバケツに水が溜まるほどでした。
調査の方法
まず、おおよその検討をつけます。


今回は、屋根と外壁の取合い部分か屋根上の雨押え水切りと呼ばれる部分のどちらかしか考えられませんでした。
調査の順番
調査は雨が漏っている近くの部分から順番に確認していきます。
- 窓の上部の外壁を剥がし雨漏り状況の確認をします
- 防水紙の内側に水が入っています
- 合板を留めている釘から水が浸入しています
- 水がどこから入っているか調査します
- さらに上部まで外壁を剥がします
- そうするとあるところより上は合板が濡れていないことがわかりました
- 念のため屋根上の水切りへ放水し確認します
- 問題なし
- 次に屋根と外壁の取合い部分の可能性が高いので順に確認します
- 屋根に放水を行います。すると、水が軒先をつたい外壁まで到達しています
- これが原因ですね
- 少しだけ屋根の傾きがあるのと、水が切れるような処理がないためです



手直し方法




板金屋さんで雨仕舞と呼ばれる処理を入念に行い、水が切れるように加工します。
大工さんが板を貼り替えます。コーキング処理をし塗装して完成です。
反省点
雨が漏った箇所は施工時に注意しており入念に工事はしていました。しかし、少しのことで雨漏りしてしまいより止水に対して入念に対応すべきでした。
まとめ
完了時のため補修しやすかったのは幸いでしたが、雨漏りのリスクをできるだけなくす施工を心がける必要があるようです。